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友内山
【ともうちやま】


木綿麻(ゆうま)山ともいう。美馬郡の貞光町と穴吹町の境界にある山。八面山の北方約6kmの地点に位置する。標高1,073.1m。北の山腹に友内神社がある。祭神は高越神社と同じ天日鷲命で,忌部の古社である。藩政期には友内大権現と称したが,明治期になって友内神社,さらに友落神社と改名した。友落の社号から徴兵検査に不合格になるように,参拝者が絶えなかった。徴兵執行官であった美馬郡長の命令によって,藩政期の友内神社に改名した。その後,軍神として日露戦争・太平洋戦争には参拝者の跡が絶えなかった。当山のほとんどが神社の境内地といわれる。剣山からもよく見え,貞光町内からも男性的な山容が眺められる。地質は三波川帯に属する。頂上付近にブナ原生林が残っている。登山道は貞光町川見から友内神社を経て登り,約1時間30分かかる。頂上に奥の院の祠がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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