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西三子山
【にしみねやま】


地元では「ひずかやま」という。那賀郡木沢村の東部にある山。標高1,349.0m。中部山渓県立自然公園に含まれる。北に菊千代谷を隔てて雲早山,へんろ谷(ナル木屋谷)を挟んで北東に高丸山と,名山がそびえている。いずれの山からもすっきりとピラミッド形の山容を望めるが,その反面登山者にはあまり知られていない。山頂は東西にやや長く,自然林の中に大きな石灰岩の露頭が見られる。南面には桃源洞という鍾乳洞がある。樹林に遮られ展望はあまりきかないが,樹間から望む雲早山はみごとで,高丸山・高城山なども見える。登山道は郡境の八重地トンネルから西に下り,高野集落から登る。杉の植林帯を抜け,やぶを分けての道のりは2時間足らずである。尾根の北側には福寿草の群生も見られる。近くは山岳信仰で知られる黒滝寺や大轟ノ滝・大釜ノ滝のある釜ケ谷峡谷がある。紅葉の名所である。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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