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西山
【にしやま】


那賀郡木頭(きとう)村中央北よりにある山。地形図では折宇谷山の南へ張り出た尾根の1kmの地点に位置する。標高1,326m。栩谷の中内集落からは西方にそびえる山であるが,地理上は折宇谷山の一部である。「木頭村誌」では,西山1,653m,北緯33°48′40″,東経134°8′30″としているが,これは地形図の折宇谷山のことである。地元では,中内集落の西方の山を全般に西山と呼んでいたのが,その頂上を折宇谷の名を取って山名とし,西山という普通名詞的な山名を中内集落から最も目立つ1ピークの名として固定したのが国土地理院の地形図ということになる。文化8年に折宇谷御林(藩有林)1か所の材木を運上銀751匁余で折宇村彦右衛門に払い下げたという文書もあり,西山一帯は藩有林であった。現在,西山までの山腹および東側はスギの植林が行われているが,西側や上部にはブナの原生林が広がっている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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