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野鹿池山
【のかいけやま】


三好郡山城町と高知県大豊町の県境にある山。標高1,294.4m。頂上近くに野鹿池があるが,池というよりは湿地帯で,歩くと足首まで入る沼地である。「阿波志」には「大池山,上名にあり,その頂に池あり,能賀という」とある。オオミズゴケに覆われてかなり広く森のような感じで,ホンシャクナゲの群生地でもある。池の中央に祠がある。雨乞の竜神を祀る野賀神社で,昔は大紀大権現と称していた。ここから頂にかけてスズタケが多い。山頂からはブナなどの樹林の間から,北東に三傍示山,北には剣ノ山・塩塚峰,東に黒滝山,南には梶ケ森など高知の山々を望むことができる。登山コースは,国道32号の大歩危(おおぼけ)から藤川谷の平集落に入り,林道を進んで大谷橋を渡り,路傍の小さい鳥居から約3時間で山頂に達する。ほかに平の手前から羽瀬谷に沿って登るコースもある。麓にはアメゴを養殖する野鹿池山荘もある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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