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火打山
【ひうちやま】


桟敷峠の南東方約3km,白滝山の北方1.5kmの地点,三好郡三加茂町・東祖谷山(ひがしいややま)村,美馬郡半田町との境界にある山。三角点はなく等高線は標高1,420mを示している。古い地形図には標高1,424mの表示があった。山頂付近はブナ帯になるが,北および西斜面は針葉樹林に覆われる。東側の急斜面には岩崖も見られる。東の山麓半田町小谷集落では,文政13年に藩主に蝋石(一種の大理石)を献上している。火打山の山腹に逃小屋という一軒屋があった。昔,赤痢が流行したときに土地の長者が避難してしばらく滞在した所という(半田町誌)。この逃小屋の近くで明治30年頃から大正初年まで,厳冬期に凍豆腐の製造をしていた。登山道は東祖谷山村の深淵から頂上の真南500mの地点の峠へ通ずる道がある。峠からは北へ直登する。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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