貧田丸
【ひんでんまる】

海部郡の宍喰(ししくい)町・海南町，高知県馬路村との境界をなす山。湯桶丸から三波に延びる尾根上の南約６kmの地点にある。標高1,018.5m。野根川の源流をなし，宍喰町の最高峰として親しまれている。ニホンカモシカの生息地でもあり，イノシシの多い地方でもある。地質は四万十帯に属す。北斜面（馬路村・海南町）はスギ・ヒノキの人工林で，南側には若干広葉樹の自然林も残っている。登山道は野根川の支流東谷川と海部川の支流相川とを結ぶ峠から北上して，貧田丸から北東に延びる尾根を経由して登る。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7197211