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飯神山
【いかみやま】


小豆(しようず)郡池田町の石場にあり,三都半島の根元の東半分を構成するなだらかな山。標高189m。自然に風化した花崗岩山地特有の丸みを帯びた形をなし,風化土のマサ土が分厚く覆う。マサ土は通常植生のうえから良好な土壌であるが,集中豪雨に遭うと土石流となりやすい。昭和51年9月小豆(しようど)島に3日間で1,000mm以上の豪雨をもたらした台風17号の際,このマサ土がまず流出,続いて土壌の支えで安定していた巨岩・巨礫の類いが支えを失い,鉄砲水とともに土石流となって流出し巨大な破壊力を発揮した。山麓でも赤坂・石場の各集落で人家の破壊や田畑に甚大な被害をもたらした。現在,多数の砂防ダムの建設工事が進む。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7197804