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石清尾山
【いわせおやま】


岩清尾山とも書く。広義には高松市街地の南西部にある東の紫雲山(200m),南の浄願寺山(240m),西の石清尾山(233m)を含んだ東西約3km,南北約4kmの浸食溶岩台地状の山塊をいう。狭義にはこの山塊の北西端にある石清尾山を指す。高松平野の北部に孤立してそびえる山塊で,市内の随所から眺望することができる。山名は北麓にある石清尾八幡神社に由来する。地質は讃岐平野に散在する屋島などの小山地と同様で,基盤の領家花崗岩上に,第三紀の火山活動で噴出した火山砕屑岩・古銅輝石安山岩などの讃岐岩質安山岩の溶岩が覆う。地形は溶岩台地がかなり浸食された段階で,いくつかの山群に分離しつつありメサからビュートへの移行期である。山頂部は定高性を示し,平坦面はほとんど見られないが,斜面が緩やかで,摺鉢谷と呼ばれる緩斜面には民家があり,果樹園・畑地が開かれて行政区画では峰山町となっている。頂上部や尾根を中心に山塊一帯に120基を超す古墳があり,石清尾山古墳群と呼ばれる。高松市は峰山公園を設置し,ハイキングコースの整備も行い市民のレクリエーションの場としての環境整備に努めている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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