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烏帽子山
【えぼしやま】


冠山(かんざん)ともいい,地元では「むすび山」とも呼ぶ。坂出(さかいで)市で五色台南西部に位置する山。標高261mで讃岐岩質安山岩からなる。山名は,形が烏帽子に似るところにちなむ。山頂近くや,頂上から500m東北東にある大明神原一帯(標高280~325m)には,良質の安山岩が分布し,砕石業者3社によって産出され,県下でも有数の砕石地となっている。製品は主として鉄道バラスト・道路舗装・生コン用骨材として県内各地に出荷されている。山の北側中腹(標高120~150m)付近や山頂近くからは,弥生式土器が多量に出土し,当山の北約700m地点の五夜ケ岳中腹からは,銅鐸が出土した。また,当山南麓には,約20基の群集墳が分布する。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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