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皇踏山
【おうとざん】


小豆(しようず)郡土庄(とのしよう)町にある山。標高394m。小豆(しようど)島の脊梁山系の西端部に位置する最高峰で,登山道は4~5道通じる。山頂付近は玄武岩からなる急傾斜,山麓は真砂土が多く,土砂崩れの危険性がある。山名について,「土庄町誌」は,諸史料の検討から,応永元年には長嶺といったが,江戸中期の元文5年には,まだ「おうと山」の名はなく,天明7年4月の地図に,「太戸山」とあることから,元文年間以後50年間に生まれた山名としている。同書にはまた,江戸後期に,青門(おうと)山の旧名があり,赤岳(讃岐史長翁)ともいった。これは朝日・夕日の反映の色彩から称した名称と推定している。山頂は台地性山塊で,南北朝期の山城跡が確認されている。以前はハイカーや,山頂近くの青門権現神社への参拝者も多かったが,現在では登山者はほとんどいない。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7197990