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勝賀山
【かつがやま】


五色台の北東端にあり,高松市の北西部香西西町・鬼無町地区・植松町・中山町にまたがる山。標高364m。山頂部にわずかだが平坦面があり,高松市街地や海上から眺めると,急勾配の屋根型に見える。山名は,葛ケ山(かずら山)の転化したとの説もあるが,「香西雑記」によると「古記に曰,高く勝れて美也。故に勝賀と号」とあり,山容の美しさによるらしい。山頂部の平坦面には,香西氏18代360年間の居城として築かれた勝賀山城の城跡(市史跡)があり,頑丈な土塁がその面影を伝える。屋島などと同じく浸食の進んだ溶岩台地で,山腹は比高150m以上の急峻が続き,勝賀城はこの急崖を防備に利用している。山頂からは瀬戸内海,高松平野などの展望に優れるが,登山道は整備されておらず,踏み分け道程度のものしかない。山麓から中腹にかけてはほとんど果樹園(ミカン園)。また東麓の鬼無町一帯は,盆栽と桃太郎伝説で知られる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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