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碁石山
【ごいしやま】


小豆(しようず)郡内海(うちのみ)町南東部にある山。標高435m。山名は,岩肌の様子が黒白の碁石に似ていることにちなむ。花崗岩を基盤に集塊岩の岩頭が急崖をなしてそそり立ち,山中には奇岩・洞窟などの奇勝が見られる。山頂からの眺望は絶景で,播磨灘をはじめ,内海湾や田浦半島等が一望できる。山頂には金刀比羅宮の祠がある。洞窟内に浪除不動明王を祀る碁石山不動堂があり,弘法大師が京都への往還の途中に島に立ち寄って開いたといわれる小豆島八十八か所霊場の第2番札所になっている。安政5年,下野国の行人か山伏であったと思われる郷士一翁道夢居士が,この洞窟内で念仏を誦しながら入定したといわれ,その墓碑もたつ。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7198453