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五岳山
【ごがくざん】


空海修行の伝説があり,古くは五仏の山と呼ばれた。中讃・西讃を境する連峰の1つ。真言宗総本山四国霊場八十八か所第75番札所である善通寺の裏から西方に続く5つのビュート群で,香色山(153.2m),筆の山(296m),我拝師山(481m),中山(440m),火上山(409m)の5つの山が東西に連なる。前の3者は善通寺市,中山は善通寺市と三豊郡高瀬町,火上山は善通寺市,高瀬・三野(みの)町にまたがる。これら一連の山は花崗岩を基盤にして,その上に凝灰岩類がのり,さらに山頂部に讃岐岩質安山岩がのり急な崖をつくるところがある。我拝師山と中山の間の鞍部には禅正寺と呼ばれる寺があり,我拝師山北麓の出釈迦寺の奥の院に当たる。当山の周囲の山麓一帯は,ミカン畑が多く,高いところでは標高200mほどのところまで畑地になっている。また,山麓一帯には弥生時代の遺跡があり,主峰我拝師山麓で平形銅剣出土2か所,銅鐸出土2か所となっている。香色山の付近から,埴輪円筒や家型埴輪なども発見されている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7198508