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国分台
【こくぶだい】


坂出(さかいで)市と綾歌郡国分寺町に属する開析溶岩台地。標高407m。五色台の南部。台地名はふもとの国分寺,あるいは国分尼寺の存在からの命名と考えられる。南斜面は果樹園が多く,四国霊場八十八か所第80番札所の国分寺から,台地上の同81番札所白峰寺へたどる遍路道が九十九折りに登っている。台地上は,第2次大戦前は陸軍第十一師団(善通寺)の射撃演習場として使われたため,五色台西側には戦前から自動車道が開設された。戦後一時開拓農地となったが,再び陸上自衛隊善通寺駐屯部隊の実弾射撃練習場となった。地質的には基盤の花崗岩上に集塊岩・凝灰岩・安山岩の順にのり,最上層に讃岐岩(サヌカイト)がある。硬質なサヌカイトは金属的妙音を発し,土産品などに珍重されているが,先土器時代には重要な石器材として利用され,当台地一帯は旧石器の一大生産地となっていた。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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