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護摩山
【ごまやま】


大川郡長尾町の多和小学校南側にある小高い山。標高385m。昭和51年護摩山の岩頸として県自然記念物に指定。岩頸は花崗岩類や,和泉層群の割れ目にマグマが逆入し,固結した石英粗面岩からできている。弘法大師が四国霊場草創の頃,弘仁6年この山の鳴動を鎮めるため護摩をたいて祈念したところ鳴動がやみ,それよりこの山を護摩山と呼ぶようになったという。ふもとに大師が一夜の宿をとった所と伝える一夜庵がある。また,山頂付近にはミニ四国八十八か所の石仏,金刀比羅神社がある。「県神社誌」によると,もと奥山神社と称して奥山一村の鎮守社で,奥山地区の住民はかつて長尾宇佐八幡宮の氏子であったが,山村で本社への道が遠いので,那珂郡金毘羅大権現の神霊を護摩山山腹に奉祀し,村の鎮守神にしたと伝えるというが明らかでない。現在,金刀比羅神社では11月3日に多和地区の秋祭りが盛大に行われている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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