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紫雲山
【しうんざん】


高松市の市街地の南に位置し,北部の稲荷山(166m)から南に尾根が延び,南端の室山(200m)に至る山塊の総称。標高200m。両山のほぼ中間の稜線上に,4世紀頃の積石塚の稲荷山姫塚古墳がある。山名は,「玉藻集」によれば「天平年中,行基菩薩諸国修行之時,当国随願寺無量寿院ニ止宿ス。其夜後山ニ紫雲光明照曜ス。依之紫雲山ト号」とあり,この無量寿院の山号に由来するといわれる。地質は,讃岐平野に散在する小山塊同様,第三紀に流出した安山岩質溶岩からなる。市街地に近く,緑に恵まれているので,尾根沿いにハイキングコースが設けられ,木々の間から眼下に広がる高松の市街地や屋島・瀬戸内海の眺望に優れる。ハイキングコースは紫雲山から小さな鞍部を経て西の石清尾山・峰山へと延び,案内板や古墳の説明板も完備して,古墳巡りのハイカーが訪れる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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