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汐木山
【しおぎやま】


三豊郡詫間町と三野(みの)町との境,高瀬川河口左岸に位置する山。上部は安山岩,下部は花崗岩からなるビュート(浸食残丘)。もとは標高171mの円錐形の山であったが,安山岩が土木用砕石として上半分がほぼ削られた。当山の石は江戸期にも,汐木石の名で知られ,方形で長く,色黒く堅いので梁や庭石に用いられた(西讃府志)。その昔,山麓は古三野津湾に面し,製塩が盛んで塩をたく木をこの山から得たので汐木の名があるともいう。また,志保崎の意,つまり七宝山(志保山)と同様,石がすぐれて多いの意味であろうとの説もある(西讃府志)。東側中腹の荒魂神社の桜は新さぬき百景の1つとなっている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7198682