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七宝山
【しっぽうざん】


三豊郡から観音寺市の北西部にかけて海岸沿いに南北に走る連山。長さ約12km・幅3km。志保山(426m)・稲積山(444m)などがある。北は詫間町大浜の集落をのせるトンボロ(陸繋砂州)の南に始まり,南は観音寺市高屋(たかや)町に至り財田川に接する。最高点は稲積山北東の444.2m。基盤は花崗岩で安山岩をのせる。当連山の東西は詫間峠―加嶺(かれい)峠―仁尾峠で結ばれる。山名は,昔,空海がこの山系の7か所に宝を埋めたことによるとの説(全讃史)もあるが,「西讃府志」は「例ノ附会ニテ,サル由ノ名ニ非ズ」とこれを否定する。また,もと志保山といわれ石秀(しほ),すなわち石がすぐれて多いことによるとの説もある。標高約200m以下はやや緩斜面が多く,燧(ひうち)灘に面する西側斜面では仁尾町・観音寺市のミカン,東側では豊中町のモモ・ブドウ栽培が盛んである。昭和58年度に当山南麓が四国の道(四国自然歩道)の1区間「不動の滝とみのりの道」として整備された。また,同62年までに紫雲出山を含む西麓も整備される予定である。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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