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白浜山
【しらはまやま】


小豆(しようず)郡池田町,三都半島先端にある溶岩台地。標高302m。花崗岩を基盤岩とし,その上に白色凝灰岩や凝灰角礫岩の層が薄く挟まり,最上部に厚く橄欖石玄武岩の層がのる。この構造は特に山体の西半分に著しく,層も厚い。西に突出する岬,崩鼻はその玄武岩の採石場所で,四角・五角・六角などのやや不規則な柱状節理の大露頭は迫力のある奇観を呈する。一方東半分は,山腹に花崗岩部分が広く露出し,まさ土と呼ばれる花崗岩性の風化土が厚く堆積する。昭和51年9月の17号台風では大土石流が発生して,東山麓の谷尻集落は全滅に近い打撃を受け,死者24名を出した。山名は南麓の白浜海岸にちなむか。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7198806