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白山
【しらやま】


「はくざん」ともいう。木田郡三木町の平地部の中央に位置する富士山型の山。讃岐七富士の1つで,東讃の富士とも呼ばれる。標高203m。黒雲母石英安山岩の岩頸で,山体を形成する花崗岩類が浸食され,円錐形に残ったビュート地形である。山名は定かでないが,南麓に白山権現とも呼ばれる白山神社があることにちなむか。白山神社は加賀国の白山権現を勧請し,当山に社を建てたと伝える。山頂には竜王社があり,雨乞・祈祷の地として知られる。また,当山は古くから修験の行場で,天狗伝説も知られる。山麓一帯は早くから開け,銅鐸の出土地をはじめ,多くの古墳,郡郷制下の郡司庁,細川清氏の居城とその墓,大添小添の墓など,古代からの政治・文化の中心地であったと考えられる史跡が多い。近年,山麓に県畜産試験場,三木町営グラウンドなどが設置され,住宅団地も造成され,著しく変貌している。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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