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岳山
【だけやま】


木田郡三木町氷上にある山。標高205m。町の南部を東西に走る讃岐山脈の最北端に位置し,北に広がる台地面から100m突出した流紋岩の岩頸がつくるビュート型の山で,同型,同高度の白山と並び称して,北の白山,南の岳山と呼ばれる。頂上からは町内はもとより高松や瀬戸内海を一望のもとに見渡せる。地形は高度のわりに急峻で,頂上付近は流紋岩の露頭に流理構造が明確で,初歩のロッククライマーにも利用される。東にある山大寺池にその奇景を映した景観は訪れる多くの人を魅了している。山腹は赤松を中心とした砂防保安林に覆われる。山頂には,寛文8年藩主松平頼重が命じ,上高岡の寄せ宮となった権現が祀られ,かつては,水神として近郷近在の百姓が,毎年大火をたいて神酒を供え,雨乞を祈願していた。当山西部の突出した丘陵の南西斜面に,東西100m・南北150mに帯状に分布する蛇の角古墳群があり,須恵器・金環・銀環などが発見された。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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