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十瓶山
【とかめやま】


十亀山ともいう。綾歌郡綾南(りようなん)町陶にある山。標高216m。讃岐山脈が山麓階状を呈して北へ順次低くなり讃岐平野に出た位置にある。17.4haと小規模ではあるが,姿の美しいビュート型溶岩台地で,四方から眺められ,端正な山容を示す。昔,この地に長者がいて,黄金を10個の壺に一杯つめて,山のあちこちに埋めたのでこの名があるという(綾南町史)。埋めた場所には,目印としてサカキ(一説にはアセビ)を植えたと伝える。山麓の猿王は,讃留霊王伝説に由来する地名といわれ,北条池の北西隅にある古墳はその墓という。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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