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塩生山
【はぶのやま】


三豊郡詫間町にあり,三野津湾と詫間湾を区切る高谷半島の主部を形づくる山。標高140.7m。当山はもと島であったが,向かいの博智(ばくち)山から流れ出た砂州が,海底の隆起によってつながり,陸繋島の高谷半島ができた。花崗岩からなり,山頂には薄く安山岩がのる。傾斜も急で,水に乏しいので耕地にはあまり適さない(詫間町誌)。ミカン栽培や寒菊などの花卉栽培を一部で行うほかは,雑木林が大部分を占める。山名は寛文10~13年丸亀藩により塩生古浜と呼ばれる塩田が付近につくられたことに由来する。山の周辺には須田(州田)・新浜・塩生・浜田などの塩に関する地名も多い。現在は畑地や住宅地となっている。なお塩生山は明治25年に陸地測量部の測量に基づく地図には高谷山とあり,標高は143m。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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