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原間池
【はらまいけ】


地元では「わらまいけ」と呼ぶ。大川郡白鳥町の,国道11号から湊川に沿って,南に約1km上ったところにある溜池。池の起源は定かでないが,自然の谷間を利用し湊川の支流をせき止めてつくられている。堤高10m,堤長355m,貯水量28万m(^3),満水面積8.6ha,受益面積46ha。樋端(といばな)地区から下流に広がる灌漑面積は約46haで,夏至の3日前にゆる抜きされた水は,約200戸の農家が利用している。かつては水源として,湊川の支流に頼っていたが,昭和37年に湊川本流から15HPのポンプで揚水するようになり,水不足は解消された。池の近くに原間(わらま)古墳が在り,「大川郡誌」に「往古のころより存在」と記されているように,古くから人々の生活と関係してきている。現在でも堤に弁天が祀られ,毎年7月17日には地区をあげて祭りが行われるという。池のすぐ北側には,東さぬき自然休養村整備事業の一環として,カーネーション・バラ施設団地が建設され,10数棟の温室が建てられ,観光切花直売を行っている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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