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聖池
【ひじりいけ】


高津池ともいう。丸亀市土器町の池田にある溜池。堤高4.85m,堤長441m,天端幅5m,最大有効水深3.5m,満水面積5万660m(^2),有効貯水量9万1,650m(^3),池敷面積5万8,660m(^2),灌漑面積40ha。高松藩領の土器村の池で,池の西側すぐに南北に丸亀・高松両藩の境界があり,それが旧那珂郡(丸亀藩の山北)・鵜足(うた)郡(高松藩の土器)の境界でもあった。築造年代は慶長年間といわれる。丸亀藩京極家の御野屋敷が西方に近接して置かれた。6代藩主京極高朗が,この楼閣で池を詠んだ詩が残る(丸亀の歴史散歩)。「土器村史」によると,高津分聖池は水掛かり高311石5斗5升(内訳は上処が約97石,中処が約69石,下処約129石,畑分17石)であり,北方に芝付の台目をつくり,東堤は高さ6尺5寸,長さ125間。北堤高さ6尺5寸,長さ109間。西は田地の縁を利用,上ノ手返り堤は高さ5尺,長さ210間。南は古川が流入し堤はない。「ゆる」は東堤に2か所と水吐水門1か所,定吐石台目1か所などがあった。「ゆる」に使用する建木・貫木・筆木は藩の普請方から支給されている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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