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菩提山
【ぼだいさん】


観音寺市粟井町と三豊郡山本町との境界にある山。標高312m。和泉層群と呼ばれる砂岩・頁岩の地層からなる讃岐山脈から続き,西は柞田川支流の粟井川,東は財田川支流の河内川がそれぞれ刻む谷の間に位置し,三豊平野に西面する。北西に延びた尾根の末端(標高50mの山麓)で,北西に面した,緩い傾斜をもつ台地状の部分から銅剣が出土。藤の谷銅剣出土地と称されている。行基・弘法大師を開基とする宝樹山極楽寺が,かつて当山にあった。七堂伽藍を完備し,のちに藤目城主の菩提寺になったというが,長宗我部元親の讃岐進入の折,藤目城とともに,天正6年,この寺も兵火にかかり,焼失した。極楽寺は,慶長7年生駒讃岐守より,粟井町出晴の現在位置に再建された。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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