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本宮山
【ほんぐうさん】


大川郡大内(おおち)町水主(みずし)にある山。標高346m。東の虎丸山との間に大内ダムを控え,北麓を与田川上流部が東流する。大内町南西部を占める花崗岩山地で,女体山・檀特山・笠ケ峰に続く矢筈山塊の延長上に立地する。本宮という山名は本来熊野三社の本宮に関係して名づけられたといわれ,大内町内にある虎丸山を新宮とも呼び,水主神社北方に那智山(268m)がある。熊野三社を勧請したのは応永年間のことで,与田寺(大内町)にいた増吽僧正によってなされたという。山頂の本宮社には早玉男命を祀る。中腹には神石(高さ2丈,周囲3丈4尺)があり,信仰の対象とされた。山伏の修験の場所とされ,ふもとの水主神社は修験道の根拠地であったという。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7199716