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御厩
【みまや】


旧国名:讃岐

御馬屋とも書いた(飯田郷岩田神社寄宮帳)。高松平野の西部,本津川支流古川の流域に位置する。地名の由来は,朱雀天皇の承平7年,勅使が無量寿院に下向のとき,当地で馬を集めてその御用に供えたことによるといい,一説では御用の乗馬を置いていたことによるという(高松地名史話)。しかし,御厩は本来,御厨であって,伊勢神宮の神領であったところから地名となったもので,文字がよく似ている所から誤って御厩となったともいわれる(香川郡志)。古墳時代後期のものと思われる横穴式石室古墳の御厩大塚がある。平野の中に単独に所在する古墳としては,県下に数少ないものといわれる。慶長6年10月14日の生駒一正知行宛行状(矢原家文書/新編香川叢書)に「香西郡中間・ミまや」と見えるのが初見。同文書によれば,一正は中間・御厩の地において142石余の知行を矢原正方に充行っている。
御厩村(近世)】 江戸期~明治23年の村名。
御厩(近代)】 明治23年~昭和31年の檀紙村の大字名。
御厩町(近代)】 昭和31年~現在の高松市の町名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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