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女木島洞窟
【めぎじまどうくつ】


通称鬼ケ島洞窟とも呼ぶ。高松市に属し,高松港の沖合い,約3km北方の女木島にある洞窟。島内北方の鷲ケ峰(188m)山頂付近にある。窟内総面積約3,960m(^2),南面の入口から北面の出口まで延長約500m。凝灰岩(墓石などに活用)を掘り出してできた洞窟であるが,その時代は明らかではない。島の地質構造は,讃岐一般にみられる構造と同じで,基盤が花崗岩,その上部が凝灰岩,最上部が緻密な硬質の讃岐岩質の溶岩からなり,下部を浸食から守る役目を果たしている。洞窟の出口の上部で,玄武岩質の柱状節理がみられる。洞窟の中は大広間・財宝庫・酒盛場,女を幽閉した堅牢,亀の子天井などと名づけられた部屋が数多くある。これは昭和5年橋本仙太郎が発見し,桃太郎伝説と結びつけ,鬼の住んでいた洞窟としたものである。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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