100辞書・辞典一括検索

JLogos

6

由良山
【ゆらやま】


高松市由良町,高松空港の南東に位置し,高松平野に孤立する小山地。標高121m。山名は,昔,大地震のあった時,この山だけは揺れなかったので,ゆらぬ山となり,さらに転化して由良山となったといわれる。全山柱状節理が発達し,第三紀に噴出した岩脈状の黒雲母安山岩からなる。当山から産出する石は古くから由良石と呼ばれ,土台石・石垣・庭石など土木建築に利用され,近年では,皇居の新宮殿広場に使用され知られた。現在,山体の北側を中心に半分近くが削られ,景観をそこなっている。山頂には室町期の由良城跡,東麓にはかめ洗いの法(雨乞)で知られた清水神社(由良神社)がある。頂上からの眺望はよく,眼下に採石場が広がり,遠く高松市街地や屋島などが望める。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7200018