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秋葉山
【あきばさん】


大洲(おおず)市の北部,大字柳沢と田処(たどころ)との境にある山。標高720m。柳沢の本郷と田処の出店(でみせ)から小字東を経由して登る山道がある。最近田処側からの林道が4km延び,標高約600mの地点にまで達している。寛政4年に遠江の秋葉山から三尺坊大権現を勧請し,山上に堂宇を建立した。以後火難除けの祈祷に参拝する者が多く,特に4月17日の春祭りと,9月17日の田舎相撲には毎年のようににぎわっていたが,この民間信仰も第2次大戦後まもなく廃れた。山頂に残る三尺坊大権現の堂宇も現在は無住で,約5km下の柳沢本郷宗安寺がこれを管理している。秋葉山南側の山地斜面には古来闊葉樹林がよく育ち,クヌギ・コナラ等の多くがこの地方の特産の木炭材になっていたが,現在では椎茸栽培の原木に多く利用され,一部で杉・檜等の植林事業も進められている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7200122