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池田の大池
【いけだのおおいけ】


新居浜(にいはま)市船木にある池。周囲3.3km,満水面積16ha。8世紀初頭の築造で,当地方最古。もと柏坂池と呼ばれた小池。天平期,奈良東大寺の荘園内にあり,東田(とうだ)付近の3.6haの水田を灌漑していた。明暦3年西条藩主が改修。以後たびたび改修されて,現在の規模になった。満水すれば,郷(ごう)・宇高(うだか)・松神子(まつみこ)・垣生(はぶ)の水田400haを15~16日間灌漑できたという。給水は,大正6年吉岡泉の開削まで続き,その間これらの地域では,畑地の水田化が進んだ。池はたびたび決壊し,寛文9年には村民28人・家屋14軒・牛馬7頭が流されたという。昭和27年船木村が川東組からこの池を買収。現在は新居浜市が管理している。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7200243