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小野川
【おのがわ】


松山市南部を流れる1級河川。松山市小屋峠(480m)を源流とし,同保免(ほうめん)町で石手川と合流する。河川延長15.2km,流域面積35km(^2)。主な支流として,堀越川・川附川がある。山地部の地質は中生代の和泉砂岩からなり,山麓には小野谷扇状地が発達し,長さ5km,幅3km,平均勾配1,000分の16となっている。開析が進み,ほとんど水田に利用されている。下流の松山市和泉にある蔵ノ町堰でせき止められた水は,石手川の下を伏樋にしてくぐり,石手川北岸の保免・余戸(ようご)・土居田・垣生(はぶ)・南吉田・富久(とみひさ)などの灌漑用水となっている。足立重信による河川改修(1598年頃)以前は,余戸―八反地―中垣生―今出(いまず)を結ぶ県道垣生久米線に沿って伊予灘に流入していたと考えられる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7200739