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桂ケ森
【かつらがもり】


上浮穴(かみうけな)郡久万(くま)町の北西部,旧久万町と旧父二峰(ふじみね)村との境にある山。標高1,224m。地質は新第三紀の安山岩質岩石からなり,山頂まで急峻な地形である。山頂付近は天然林,中腹より下はスギ・ヒノキの人工林となっている。人工造林は第2次大戦後に進み,それ以前は私有の採草地と焼畑の造成地として利用された。山頂からは松山平野と瀬戸内海も眺望できる。山頂には石鎚神社が祀られ,7月1日には山麓の二名(にみよう)の住民が参詣した。また山頂には割れた瓶があり,お瓶様とあがめ,雨乞いが行われたが,石鎚神社参詣も雨乞いの行事も第2次大戦後は廃れた。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7200821