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瓶ケ森
【かめがもり】


西条市と高知県土佐郡本川村との境にある山。標高1,897m。石鎚国定公園のうち。石鎚山(1,982m)・二ノ森(1,929m)に次ぎ県内第3位の高峰。石鎚スカイラインの終点土小屋から県境沿いに瓶ケ森林道が走る。山頂は男山と女山に分かれ,男山に石土山古権現を祀る祠がある。山頂付近は氷見(ひみ)二千石原と呼ばれるなだらかな高原で,ササ原の中に点在する白骨林は瓶ケ森独特の景観。頂上一帯からの石鎚山の眺めは絶景である。昭和49年に林野庁によって自然休養林に指定された。頂上付近の緩斜面に対し,周辺は断崖絶壁で,ツバクロ岩・ツバメ返しなどの名のついた断崖がある。また石鎚山脈縦走路の要地で,東へは東黒森(1,735m)・寒風山(1,765m)を経て笹ケ峰(1,860m)に至る。登山ルートは西条市西之川と東之川の2つがあり,東之川からの登山路は幾島新道と呼ばれる。山小屋の近くにキャンプ場もある。入山者の増加に伴い車の騒音による鳥類の変化や,高山植物の盗摘などの人害も増加したといわれる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7200921