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神南山
【かんなんざん】


大洲(おおず)市および喜多郡(肱川流域の中・下流部)全域のほぼ中央にそびえる独立峰。牛の背状をなし,西側からはドーム状に見える。山頂が東西に2つあり,西を男神南(おとこかんなん)(654m),東を女神南(おなごかんなん)(710m)と俗称している。「みかぶ構造線」付近の東西系陥没帯に突出した塩基性火成岩類(主に輝緑岩・斑糲岩)で抵抗力が強く,その堂々として威厳のある風貌が周辺盆地の大洲・新谷・内子・五十崎(いかざき)・菅田などから,それぞれ角度を変えて眺められる。それはまた,肱川の川霧や太陽の昇降位置とともに,この地方に多い古代の巨石(メンヒル・ドルメン)遺跡群とも関係があるものとみられている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7201026