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久万川
【くまがわ】


上浮穴(かみうけな)郡久万(くま)町中部を北から南に流れる川。面河(おもご)川の支流。源を三坂峠付近に発し,御三戸(みみど)で面河川に合流する。延長25.5km。川の上流は谷底平野が広いが,下流はV字谷をなす。流路が南北方向にほぼ直線状に走るのは,中央構造線と直角に交わる南北方向に走る断層線に沿うものと推察される。流域には東明神・西明神・久万町・菅生(すごう)・下野尻などの集落が立地。久万は藩政期に松山藩の代官所のあった所で,土佐街道の宿場町として栄えた街村である。現在は上浮穴郡の政治・経済・文化の中心地。谷底平野では水稲栽培やトマトの抑制栽培が行われている。また周辺の山地は杉の人工林が見事であり,久万林業の中心地である。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7201237