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鞍瀬渓谷
【くらせけいこく】


周桑(しゆうそう)郡丹原(たんばら)町大字明河(みようが)にある渓谷。石鎚山系(四国山地)の雄峰五代の別れ(1,885m)・堂ケ森(1,689m)の北面の渓谷で,渓谷の南奥に夫婦滝と奥夫婦滝がある。中山川の支流鞍瀬川のつくる渓谷で,深く削られた谷底は,断崖や岩塔に囲まれて暗く簡単に近づけない。しかし集落は緩斜面に点在しており,それらを結ぶ道路も通じ夫婦滝へも探勝路が通じている。夫婦滝は左右に並ぶ30mほどの滝であるが,右側が水量が多く,本滝である。そこから50分ほど奥に進むと奥夫婦滝がある。この滝も40mほどの滝が2つ並び,右側が本滝となっている。最上流の保井野は第2次大戦後の入植により開拓された所で,現在は酪農が行われている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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