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小富士
【こふじ】


伊予富士ともいう。松山市興居(ごご)島の南部にある山。標高282.3m。「温故録」に「興居島の南部に在る山をいふ,其の高一千尺形容富士山に似たり,依て世に伊予の小富士と称せり」とある。山腹までミカン・伊予柑・ビワの栽培がみられる。地質は山頂が安山岩,山腹に凝灰岩が取り巻き,山麓は花崗岩からなる。ビュート状の浸食地形で,山裾の東部に泊,南部に御手洗の集落がある。安山岩の岩脈の部分は,浸食抵抗力が強いので残丘の峰をなし,保安林などになっている。山頂に航空灯台がある。忽那七島の多島景観を展望する絶好の場所で,瀬戸内海国立公園となっている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7201435