100辞書・辞典一括検索

JLogos

9

篠川
【ささがわ】


南宇和郡一本松町と高知県宿毛市の間を縫って流れる川。松田川の支流。延長15km。篠山・瀬戸黒森の西斜面に源を発し,愛媛・高知の県境を蛇行して流れ,国道56号の県界篠川橋下で,増田川・小山川を合わせて宿毛市に入り,二宮で松田川と合流して宿毛湾に注ぐ。流域には,大駄場(おおだば)・御在所・権現町・徳田・長尾・榎川・大地などの谷底平野に立地する諸集落がある。これら集落はその灌漑用水を篠川に求める。篠川橋より約100m上流に堰堤があり,この付近は渓谷美を誇る景勝地である。御在所上流は,清流を利用したニジマス・アメノウオの生育試験区域であり,昭和50年度より,篠川内水面漁愛好会によって稚魚が放流されている。藤が駄場は,篠川渓谷随一の景勝地で,随所に奇岩怪石が配置され,その間を清流が流れる。さらに上流には虹ケ滝(約30m)・白滝(約45m)がある。篠川には魚類も多く,アユ・ウナギ・川エビ・ツガニなど豊富である。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7201543