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三光ノ辻山
【さんこうのつじやま】


浮穴(かみうけな)郡の面河(おもご)村・同美川(みかわ)村・高知県吾川(あがわ)郡池川町の境界にある山。標高1,215m。大味川(おおみかわ)郷(面河村)と東川(ひがしかわ)郷(美川村)および土佐の池川郷の三郷の境界にあるので三郷ノ辻山と呼ばれていたが転じて三光ノ辻山となった。石鎚山脈から南西にのびる尾根沿いにあり,北東には筒上(つつじよう)山(1,859m)が,西には四辻ノ森(よつじのもり)がある。山頂まで急峻な壮年期の地貌を呈し,山頂からは石鎚山はじめ四周の山々の眺望にすぐれる。晴天時には太平洋も望まれる。地質は三波川変成岩からなる。山頂付近は北斜面が面河村の村有林,南斜面は愛媛県の県有林であり,ともに植林されている。中腹より下は私有林で,昭和30年ころまでは地元住民によって焼畑に利用された。現在は人工造林されている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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