蛇越池
【じゃごしいけ】

医王山麓にあり，医王池・蛇池ともいう。今治(いまばり)市にある池。市内孫兵衛作の国道196号から東予国民休暇村への入口付近にあり，面積約2.7ha，貯水量４万ｔ。村人のために池の水を譲って海へ帰っていった竜の伝説がある。孫兵衛作村の開拓者，長野孫兵衛らによって寛永７年に着工され，寛文２年に完成した。元禄９年樋門を修理し，昭和35～36年に堤防を補強し，水門を改修した。現在灌漑面積約50ha。東側隈の約50ａにはサギソウ・ネジバナを主とするラン科植物，モウセンゴケ・イシモチソウなどの食虫植物，ヒナノカンザシ・クログワイなどの湿地植物約60種が繁茂しており，昭和25年10月，県天然記念物となった。堤防上はサクラが植えられて公園となっており，柳碑もある。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7201717