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秦皇山
【しんこうざん】


伊予郡中山町北部にある山。標高874m。東に階上山(はじかみさん)(899m)・障子山が,西に黒岩岳(699m)・壺神山(971m)が連なり,石鎚山から佐田岬半島に至る四国山地の主脈の一部をなす山である。地質は三波川系の結晶片岩で,地形は急峻である。結晶片岩は日本で最も古い地層の水成岩で,それが900m近い所に現存するのは土地の隆起運動のあったことを示す。その隆起運動より河川の浸食力が大きいため,秦皇山と黒岩岳の間を流れる中山川をこの付近では瀬戸風とも呼び,峡谷美をなしている。山には堂宇が建てられ,十一面観音が安置されている。中腹の大矢集落にある長曽池とともにハイキングコースになっている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7201792