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翠波峰
【すいはみね】


水波峰とも書く。伊予三島市にある山。標高892m。法皇山脈のほぼ中央にそびえる。昭和36年指定の金砂湖県立自然公園に所属する唯一の主峰。山頂付近は比較的平坦で,北は燧(ひうち)灘,東は徳島県剣山,西は石鎚連峰が展望できる。山頂に水波能女神を祀る水波神社の祠があり,かつて雨乞い踊りが盛んに行われた。南側は急峻で金砂湖に迫り,東側には千間平(せんげんなる)という広い湿原があり,6月初めには薄紫色の翠波アヤメ(ノハナショウブ)が咲き乱れる。ここに法皇山脈を越える主街道の翠波越えが通っていたが,翠波峰の西側に昭和35年法皇トンネルが開通してから荒廃した。法皇トンネルの南口近くに水ケ滝・八ケ滝がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7201825