100辞書・辞典一括検索

JLogos

19

関川
【せきがわ】


宇摩(うま)郡土居(どい)町西部を流れる川。宇摩地方の最高峰東赤石山(1,707m)の北側に源を発し北流し,同町上野・北野の平野部で北東に流れ,途中,二つ嶽(1,647m)の北側に源を発した浦山川を合わせ,蕪崎の東北端で燧(ひうち)灘に注ぐ。流長12.47km,流域面積61km(^2)。川名は宇摩郡と新居郡との境にあった宇摩の関の近くを流れていたことに由来する。中・上流域は長瀞変成岩帯でかんらん岩,角閃岩,緑色片岩,黒色片岩,石英片岩などからなり,さらに赤石オリビン鉱山,旧伊予鉱山(銅鉱が中心)があったことなどが示すように変化に富んだ地質となっている。関川上流は赤石ラインと呼ばれ,征木の滝,夢幻峡谷,中の島公園などの奇勝が多く,岩魚と山椒魚の生息する秘境である。関川の支流浦山川の上流は浦山ラインと呼ばれ,清流のなかに緑色片岩の巨石・転石が美しく,72mの落差のある敬天の滝,アメゴ・ニジマスなどの養殖場がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7201881