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積善山
【せきぜんざん】


越智(おち)郡岩城(いわぎ)村,岩城島中央の山。芸予諸島のほぼ中間に位置し,近島中最高の標高369.8mで,内海の島々,中国地方や四国山地など展望は内海第一といわれ,瀬戸内海国立公園に指定されている。古くは空(そら)山といわれ,現山名は明治初期に命名され,岩城富士の名もある。山頂では昭和10年ごろまで雨乞いが行われ,中腹のメンヒル「妙見山」では小祠を建て,今も信仰されている。山麓では縄文後期の土器片やオオツノシカ・アカシカ等の化石を出土。近年は観光開発が盛んで,昭和41年には4.5mの展望台を建設,同47年には幅4m,延長2.9kmのスカイライン(林道)を開通した。山頂と中腹の岩城公園には休憩所・駐車場等も建設されている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7201884