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鷹ケ森
【たかがもり】


越智(おち)郡玉川町中央の字鈍川(にぶかわ)と鬼原との境にある山。標高352m。玉川ダムの東方1 kmにあり,南麓を奈良ノ木川,北麓を寺川が流れ,四方の眺望がよく要衝の地であった。山頂は削平されて平らであるが,これは戦国期の鷹ケ森城の跡で,天正期には幸門(さいかど)城の支城として越智駿河守通能が守っていた。しかし同13年に小早川隆景勢に攻められて落城し,河野家に忠誠のため弟左衛門に門間太郎を伴わせて脱出させた後自害した。通能の墓は字中通(なかどおり)の観音堂にある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7201979