高山
【たかやま】

越智(おち)郡波方(なみかた)町の西端，宮崎半島にある山。標高135m。同半島の中ほどにあり最も高く，古くから航行目標となっている。山頂および東西の稜線上には10～30個の巨石を並べ石神信仰の跡がうかがえ，付近には弥生後期の土器片を出土する文化層がみられる。北風を受け，平地も少なく農耕には不適の地であるが，北麓には土壙墓や円墳等も多数分布している。近年，北部の海岸を埋立て，宮崎工業団地を造成した。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7202031