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二名川
【にみょうがわ】


上浮穴(かみうけな)郡久万(くま)町西部を北から南に流れる川。久万川の支流。伊予郡砥部(とべ)町との境サレガ峠付近に発し,久万町落合(おちあい)で久万川に合流する。延長25.4km。流域は久万町合併前の父二峰(ふじみね)村で,二名(にみよう)・父野川・露峰(つゆみね)の3集落がある。上流域の二名は谷底平野の発達が良好で,久万町の米どころである。第2次大戦前は,米・麦の栽培と山腹斜面の焼畑耕作が盛んであったが,現在は米と抑制トマトの栽培,育成林業が盛んで,半農半林の村である。二名の宮成(みやなる)は遍路道が通じていたので,第2次大戦前には5~6軒の遍路宿があった。川は久万川との合流点付近では穿入蛇行が著しい。なお,下流の露峰川は,父二峰盆地を通り,途中橋詰(はしづめ)で父野川を合わせる。この流域の近くにイヨダケ(伊予すだれ)自生地がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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