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船戸川
【ふなとがわ】


大野ケ原の北東麓海抜約1,000mの東宇和郡野村町大字小屋字タカタルミズノト辺に発し西南西に流れて町内坂石で肱川支流黒瀬川に合流する川。伊予灘に注ぐ肱(ひじ)川の支流。延長20.509km,流域面積68km(^2)。流域のほとんどは200~1,000mの山地で杉・檜などの森林地帯となり,谷沿いの低地に水田が残る。上流部に舟戸発電所(最大出力460kw),下流部に惣川発電所(同1,130kw)という四国電力の水力発電所がある。海抜720mの上流左岸に開口する羅漢(らかん)穴は支洞を含め全長400m余の鍾乳洞で,洞内にはヤスデ・トビムシ等生物7種がしられる。川沿いに主要地方道野村柳谷線が走り,東部の酪農地帯,四国カルスト大野ケ原への重要な生活・産業・観光ルートとなっている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7202933